おっくんです。
自分の人生を語るうえで欠かせないこととして司法試験があります。
実はその昔、弁護士を目指していました。
きっかけは高校の時ぐらいだったと思います。
お隣と土地の境界でもめて、ちょっとしたトラブルになりました。
その時に、「ああ、頼れる弁護士とかいればなあ」って思いました。
それで、自分が目指そうと思ったのです。
大学は運良く希望通りの法学部に合格することができました。
そこから2年生になって、司法試験予備校にも通うようになります。
いわゆるダブルスクールってやつです。
初受験はたしか大学4年生の時だったと記憶しています。
結果は箸にも棒にも掛からぬものでした。
そのまま就職活動など一切することなく卒業します。
卒業後も司法試験合格を目指して勉強を続けました。
だがしかし、です。
卒業して2年間の自分は最低でした。
司法試験浪人という肩書はあるものの、ほぼニートです。
バイトもせず、勉強もあまりせず、ただダラダラと過ごす日々。
そんな生活で太ってしまい、70キロの大台に突入します。
これではダメだと思い、バイトと減量を始めました。
それから少しずつ勉強にも力を入れるようになります。
ただ、どういう勉強をしたらいいのかは中々掴めませんでした。
通う予備校を変えたり、次々といろんな参考書に手を出したり。
司法試験は6回受験したのですが、
どんな勉強をしたらいいのかを掴めたのは6回目の受験の時でした。
司法試験は、マークシート式、記述式、口述式と3段階の構成です。
それぞれを合格していかないと先に進めません。
僕は毎年マークシート式すら合格できていません。
やっと6回目の受験で手ごたえを感じ、自己採点でも8割近く取れてました。
これは受かったなっと思ったのですが、1点足りず不合格でした。
その後、試験制度が変更となり、法科大学院に通う必要が出てきました。
この変更をきっかけに僕は受験を諦めることにし、
現在の職場への就職に舵をきることとなります。
司法試験は本当によく考えられた試験で、
受験生にどんなことを問うているのかという意図がはっきりしています。
基本的知識、論理的思考力、合理的な時間の使い方、などなど。
絶対に正解してほしい問題、捨てる問題、時間をかけて解く合否を分ける問題。
ただただ意味のない知識を覚えるだけではないので、やっていると面白いです。
難しいですが。
弁護士になりたかったのは事実です。
ですが、僕は社会に出るのが怖かったというのも偽りのない事実です。
司法試験受験というのは一種の逃げでもあったのです。
今はこうして働いていますが、
自分が社会人であるということにはいまだに違和感を覚えます。
貴重な20代を司法試験受験に費やしてしまったこと。
これは今でも後悔が残ります。
特に最初の無駄にした2年間。
この後悔の念があるからこそ、就職してからは悔いのない過ごし方をしようと躍起になっていました。
今も充実した生活を送りたいと思ってはいるのですが、
一体何をすればよいのやら。
持て余す日々です。